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新しい治療法を簡単に説明します。
まずはHIVに感染するとどのような状態になるのかおさらいしましょう。
HIVがT細胞という細胞のDNA(遺伝子に関わる部分)に侵入すると、T細胞の免疫機能が破壊されてしまします。
免疫機能が壊されてしまうと、病気を感知しない身体に(病気になりやすくなる)。体内でウイルス自体も増殖してしまうので、根治が難しくなるというのがHIVという病気です。
ちなみに、これに対する一般的な治療法は「抗レトロウイルス療法」と呼ばれるものですが、この方法だと「潜伏感染状態」(感染はしているけれどまだ発症はしていない状態)にあるT細胞を見つけることができないそうです。
それでは、新しい治療法を見ていきましょう。
まずはワクチンを投与し、HIVに感染した細胞がどれか身体に認識させます。
それにより、認識した身体がその細胞のウイルスを排除する役目を果たそうとします。
そこへボリノスタット(Vorinostat)と呼ばれる新薬を投与し、潜伏感染状態にあるT細胞を活性化させて、免疫システムを回復させます。
そして免疫機能が働き、悪化を防いでくれるそうです。
まさに歴史に残るような今回の発見。
この治療法が成功し、世界中のHIV感染者が完治する世の中が来ることを願います。 -